【継往開来の家 】伝統技法と高断熱 バリアフリーで拓く、6人家族の新たな刻
築80年の空き家を、夫婦と4人の子供が賑やかに暮らす住まいへフルリノベーション。腐朽した柱は伝統的な継手技法で強固に再生し、丸太梁や欄間の意匠美はそのままに保存した。段差を排したバリアフリー設計と現代的な断熱性能を実装し、幼い子供も安全に走り回れる大空間を実現。古民家の歴史的価値を継承しつつ、現代の子育てニーズと空き家活用という社会課題への解を提示する一邸。
宮大工レベルの高度な手仕事
構造再生の核心は、腐朽した柱脚の修復にある。安易な金物補強に頼らず、高度な手刻みによる金輪継ぎ等の伝統的継手技法を採用。新材の檜を既存柱と隙間なく一体化させ、木の特性を活かした粘り強い耐震構造を再構築した。併せて基礎も現代基準のコンクリート造へ刷新。80年の時を支える古材の梁と、精緻な手仕事で継がれた新材のコントラストが、建物の安全性と歴史の継承を静かに物語る。
4人の子供が素足で駆ける、段差なき温かな大空間
幼い4人の子供たちが安心して走り回れるよう、古民家の高い敷居段差をすべて解消し、広大なフラットフロアを実現した。冬場の課題だった床下には徹底した断熱改修を実施。隙間風と寒さを遮断することで、冬でも子供たちが素足で過ごせる温かさを確保している。歴史ある柱や梁に見守られながら、現代の快適性の中で健やかに育つ住まいである。
雨風に耐える鎧(よろい)の再生 次世代へ住み継ぐための外装改修
長年の雨風に晒され、痛みが激しかった外装をフルリノベーション。外壁には耐候性に優れた木材を採用し、建物を守る鎧としての機能を強化した。腐朽していた木部も根継ぎ等の技法で健全化し、80年を越えてきた構造体を保護。古き良き日本家屋のプロポーションを崩すことなく、現代の気象条件にも耐えうる強靭さと、凛とした美しさを兼ね備えた外観へと刷新した。
お客様のニーズ(リフォームへの要望)
①多人数での暮らしに対応する安全性と広さ
②古民家特有の寒さと暗さの解消
③構造的な不安の払拭と建物の長寿命化
④歴史的価値と意匠の継承
⑤空き家から終の棲家への価値転換
お客様ニーズへの自社の対応
①夫婦と幼いお子様4人、計6人家族が窮屈さを感じず、かつ子供たちが室内で走り回っても怪我をしないバリアフリーで広々とした大空間の実現。
②底冷えする床下や隙間風を解消するための断熱性能の向上と、現代の生活水準に合った明るく快適な温熱環境の確保。
③床が抜け落ちるほど老朽化していた躯体(柱・基礎)を、伝統技法(金輪継ぎ等)と現代の補強で再生し、家族を災害から守る強固な構造へ戻すこと。
④築80年の家が持つ立派な丸太梁、欄間、外観の佇まいを安易に壊さず、新築にはない魅力を活かしたデザインにすること。
⑤荒廃し、地域の中で放置されていた空き家を、単なる修繕ではなく、現代の子育て世代が豊かに暮らせる資産価値のある住まいとして蘇らせること。
リフォーム工事後のお客様の評価
床が抜け落ちていた惨状から、ここまで美しく蘇るとは想像以上でした。伝統的な継手技術で構造から直していただいた安心感は絶大です。断熱のおかげで静かで暖かく、段差のない広いLDKは子供たちの格好の遊び場です。古民家の趣と現代の性能が融合したこの家で、新しい歴史を刻んでいけることに喜びを感じています。
事業所情報
確かな技術と知識をもった資格取得者による完全自社施工。 工事を手掛けるのは資格取得者のみ、完全自社施工で、家のことならなんでもお任せいただけます。