木造建築

2018.05.15

カテゴリー:素材を知る タグ:

木造建築の耐用年数は一般的に30年、そして30年経過し建て替えをする方も多いと思いますが、なぜ、30年なのでしょうか。

この30年というのは、寿命以外の理由で取り壊された木造建築の築年数から算出されているとの事でした。

また、設備や内装材の寿命が約30年であることから、リフォームをしないで建て直す方も多く、木造建築が30年くらいしかもたないということではありません。

そもそも、なぜ木造建築が多いかと思い調べてみました。

日本は昔から木材が豊富に存在しよく使用され、寺院仏閣の建立が盛んになったそうです。また、湿気の多い日本で木造は通気性に優れているので湿気を和らげてくれる暮らしを求めたようです。その逆に乾燥地域のヨーロッパやスペイン、イタリアでは木材が育ちにくく、石やレンガの建物が多く、築300年以上の住居も多くあるそうです。

現在の建築物には大きく鉄筋コンクリート造(RC)、木造、鉄骨造とあり、輸入等で高騰な材料で、入手が容易でない鉄筋コンクリート造や、鉄骨造の建築費用に対し、山から材料を仕入れることのできる木造建築は鉄筋造と比較すれば低コストで建築できるので一般的に木造建築が多いのかなと思います。

建築物の耐用年数ですが 鉄筋造 40-90年 木造 30-80年 鉄骨 30-60年 このようなデータを見つけました

木造建築の耐用年数に幅があるのは、構造上の問題があるようですが、それは設計段階での問題、建築技術に左右されるのではないかと思います。 そして最長の80年というと、木造建築も鉄筋造に近いのではないかと思います。

では、なぜ80年かというと、構造に使用される骨組、軸組、基礎に使用される木材の耐久年数から算出されています。 こうしたことから、木材に腐食の被害がなければ定期的にメンテナンスをしていけば、80年以上住めるのではないかなと思います。

また、技術の向上に伴い、ここ10年あたりに新築された物件は長寿命が期待され、100年の寿命をうたった注文住宅打ち出している会社も多くなってきています。