リフォームでよくある失敗の原因は?リフォーム失敗で後悔しないためのポイント
リフォームは家での生活をよりよく、快適に過ごすために必要な改修の一つです。ですが、心当たりはないのにリフォームをした後「こんなはずじゃなかった!」と失敗してしまうケースがよく発生します。この記事では、こうしたリフォーム失敗が発生する理由や、後悔しないためのポイントについて紹介していきます。
リフォームでよくある失敗の原因とは
費用面での失敗
費用面の失敗でよくあるケースは「安くリフォームしようとして必要な修理を省いてしまった・ケチってしまった」ことです。なるべく安くリフォームしたいと考えて予算を考えるのは当然のことです。ですが、あまりにも出費を抑えることばかり考えていると思った通りのリフォーム内容にならず、工事をやり直す恐れがあります。
業者に任せっぱなしにしてしまう
「細かいことはプロに任せよう」と専門業者にすべて任せっぱなしにすると後々のトラブルにつながる恐れがあります。いくら優れた技術を持った業者でも、クライアントの立ち合いや意見、要望のすり合わせがなければ依頼主の希望通りにリフォームを行うことができません。また、工事を確認していないと後から追加工事をしたからと費用が加算され、金銭トラブルにつながる恐れもあります。
不要なオプションを付けてしまう
リフォーム計画を立てていると、業者からいくつものオプションを勧められることがありますが、オプションをつけたことでリフォームを失敗してしまったというケースもあります。話を聞いた時は便利だと考えた設備を実際に使ってみると必要ない・要らないと感じるケースがその際たる例です。
【場所別】リフォームの失敗例
リビングのリフォーム失敗例
・自然光が入らなくなった
リフォームをする際には窓の数や位置、時間ごとの光の動きを考慮する必要があります。これらを特に考えずに部屋を間仕切りした結果、もともと部屋に射していた光が遮られ、リビングルームが暗くなってしまうことがあります。
・床材がリビングに合わない
床はリビングルームの雰囲気を決定する重要な要素の一つです。予算を抑えて安い床材を使うと、リビング全体が安っぽい印象になってしまいます。また、床材によっては色合いや雰囲気がよくても変形しやすかったり傷つきやすい特徴を持つものがあります。リビングの床をリフォームするときは、床材の性質と雰囲気を考慮する必要があるのです。
・使わないのに床暖房をつけた
床暖房は足元から身体を温めてくれるため、冬に人気のリフォームの一つです。
しかし、床暖房は快適に使うために定期的なメンテナンスをする必要があります。また、電気代もかさんでしまうため、結局使わなくなったという人も多いようです。
キッチンのリフォーム失敗例
・キッチンの動線が悪くなった
キッチンのリフォームをする際はもともとあった冷蔵庫やゴミ箱の位置を変える必要があります。それにより、リフォームをする以前と以後によって調理中の動きが変わってしまい、前よりも調理の効率が悪くなってしまったというケースがあります。
・通路の幅が狭すぎる
スムーズな家事を行うためには最低でも90cmの幅が必要だとされています。それを考慮せずに機能性や外観のみを重視してリフォームを行った結果、狭くて調理しにくくなったというケースがあります。また、通路の幅が狭すぎてそもそも調理に必要な家具──冷蔵庫やレンジなど──が運べなくなるといった弊害が発生することもあります。
・調理台が狭い
よくあるリフォームの一つにシンクを広くすることで洗い物をしやすくするというものがあります。しかし、あまりにシンクを広くしすぎたせいで調理をしたり、盛り付けをする調理台が狭くなり、料理自体が大変になったというケースがあります。
寝室のリフォーム失敗例
・壁紙が落ち着かない
壁紙の色は人間の心理に大きな影響を与えるとされています。寝室は1日の疲れを癒し、落ち着くための部屋なのに赤やオレンジなど、奇抜で刺激的な色にすると落ち着いて眠りに就けなかったり、リラックスできなかったりする恐れがあります。
・光がまぶしい
寝室のリフォームで注意するべき点の一つは日の光の入り方です。東側に寝室があると、朝日が差し込んで安眠できない恐れがあります。窓の位置や方角を考慮したリフォームをする必要があるのでしょう。
・生活音がうるさい
リビングやキッチンの近くに寝室を置くと生活音が気になり安眠を妨げられます。特に夜は、テレビの音や話し声が一番響きやすい時間帯です。生活音が気になって眠ることができないと考える場合、寝室はこれらの生活空間からなるべく離れた場所に設置する必要があります。
水回りのリフォーム失敗例
・浴槽が狭くなった
快適に入浴を楽しむには十分な広さの浴槽が必要です。デザインや機能性にこだわって浴槽にベンチなどを取り付けた結果、足が伸ばせなかったり、狭くなってしまいリラックスできなくなったというケースがあります。浴槽をリフォームする際は家族全員が足を伸ばせるほどの快適なサイズを選ぶ必要があります。
・メンテナンスが大変な設備ばかりつけてしまった
近年、浴槽の最新機能ではジェットバスやミストサウナなど実際の入浴施設にある設備を選べるようになっています。これらを利用すれば普通に浴槽につかるよりもリラックスできるかもしれません。
ですが、これらの設備は定期的に掃除したりメンテナンスする必要があります。最新設備を選ぶ際は、本当にこれを毎日使うのか、メンテナンスを根気強くできるかをじっくり考えてから決める必要があります。
・便器を変えたらトイレが狭くなった
便器のサイズ、機能はメーカーによって異なります。それらを考慮せずに便器を新しいものにリフォームした結果、便器が大きすぎるせいで出入りしづらくなったり、ドアが開けにくくなったと言うケースが発生します。ショールーム等で事前に実際の便器のサイズ感と現在の個室の広さを比較する必要があります。
収納のリフォーム失敗例
・クローゼットの中の洋服がカビだらけに
クローゼットが多くなれば、衣服をよりすっきり整理することができます。ですが、設置個所によってはクローゼット内に湿気がたまり、風通しが悪くなってしまいます。
特に、北側にクローゼットを増設した結果、結露やカビに悩まされるようになってしまったという例があります。断熱機能が低い家屋の場合は、結露も発生しやすいため、クローゼットを増設する際はどの位置に置くかをしっかり考える必要があるでしょう。
・収納スペースを作りすぎた
「収納が少ないと不便だな」と、収納を多く作りすぎると、逆に失敗につながってしまうことがあります。
たとえば、奥行きがある引き出しを作ったけど奥のものが見えにくく、取りにくかったり、
たくさん収納スペースを作ったけど、使い勝手の悪い場所に作ったから結局使わなかったなどのケースがあります。収納したい器具、衣服と必要な収納スペースを比較して、本当に収納スペースがいくつも必要なのか、考える必要があります。
リフォーム失敗で後悔しないためのポイント
リフォームの目的や具体的イメージを持っておく
リフォームを成功させるには、最初の段階でリフォームすることの目的を決めておくことが必要です。目的が決まっていれば、後はそこに向かって動くだけなのでよけないオプションに惑わされる必要はありません。
目的の把握は簡単で、現状の使いづらい点や困っている内容を具体的に書き出すだけです。そうすることで必要なリフォームと予算が明確になるので、削れる点や残すべき点が簡単に整理できるようになります。
信頼できる業者を選ぶ
リフォームを成功に導くには、信頼できる業者を選ぶことも必要です。具体的に言えば、リフォームの詳細を書面に残してくれたり、追加工事が必要になった時にしっかり伝えてくれる業者が信頼できる業者と言えます。
業者とのコミュニケーションを取る
施工を行う業者とコミュニケーションをとることも、リフォームを成功させることに繋がります。工事について不安に思ったことや質問も、コミュニケーションをしっかりと取っていれば簡単に聞くことができるからです。
また、コミュニケーションと言っても特別なことをする必要はありません。差し入れを持っていったり、見学に行くだけで十分信頼関係を築けます。
業界の団体に加盟しているか
質の高いリフォームを行っている業者は、リフォーム協会などといった団体に加盟しています。業者が団体に加盟しているのか、加盟しているならどういった団体なのかを指標に探せば、信頼できる業者を容易に見つけ出すことができます。
リフォームで失敗したくないなら、品質に信頼がおけるベターライフリフォーム協会加盟業者がおすすめです
以上が、リフォームでよくある失敗の解説になります。リフォームを失敗したときの原因のほとんどが準備の甘さと施工への関心のなさです。もちろん、プロでもないのに一からリフォームについて考えるのは大変です。ですが、リフォームの目的を明確にしたり、良い業者を自ら探し、コミュニケーションを取ることは簡単にできます。これらの対策をしっかり行い、理想にぴったりのリフォームを行いましょう。
優良業者を選ぶ手がかりとして、ベターライフリフォーム協会会員であるかどうかを知る方法もあります。ベターライフリフォーム協会への加盟に際しては、「リフォーム業務品質審査登録制度」に適合していることが条件でもあるので、工務店・リフォーム会社にとってはこの制度に適合していることが一定の品質水準を満たしていることの証明にもなっています。
クレームやトラブルのないリフォーム工事を実現するためにも、ベターライフリフォーム協会会員の優良業者を選んでみませんか?