内装工事で起こりやすいクレーム・トラブルと依頼者ができる対策とは?一番のポイントは業者選びにあり!
内装工事であっても工事内容によっては大きな音や振動が出ることもあります。また、工事期間は車や人の出入りも頻繁になり、時として近隣住民の日常に支障をきたすこともあるかもしれません。
そこで今回は、内装工事でクレームやトラブルを起こさないために、依頼者としてできる対策をご紹介するとともに、信頼できる業者選びのポイントについてもお伝えします。
内装工事の際に起こりやすいクレーム・トラブルとは?
振動や騒音の問題
内装工事では、電動ドリルやハンマーなどの工具で壁や床を叩く作業が発生するので、どうしてもある程度の振動や騒音が発生してしまいます。また、工具の音だけではなく、職人同士の会話や材料の搬入・搬出の音なども時として近隣住民のストレスになることもあります。
臭いの問題
内装工事で塗装を行う場合、塗料の匂いが発生します。内装に使用される塗料としては樹脂系の塗料が一般的ですが、多くの樹脂系塗料には有機系溶剤(トルエン、キシレン、エタノール等)が使われているので、これらの独特な匂いに対して抵抗を感じる人はいます。
近隣住民への告知不足
近隣住民に対する告知は必ず行うべきです。同じ音や騒音が発生するにしても、工事があることを事前に知っているかいないかで感じ方が変わってきます。「一定期間ご迷惑をおかけする」という旨を謙虚な姿勢で事前告知することによって、近隣住民の理解と協力を得ることができます。
作業車の問題
内装工事に際して職人や作業車の出入りなどで周辺の道路を一時的にふさぐことがあります。短時間の駐停車であっても通行の妨げになったり視界を遮られたりすることからトラブルに繋がることもあります。
金銭面での問題
工事終了後に事前に掲示された見積もり以上の金額を請求されることもあります。工事を進める中で変更や追加工事などが発生し、当初予定したよりも工事が増えることがありますが、それらが依頼者の許可なく行われ、請求段階で初めて知ることによってトラブルになることがあります。
スケジュールの問題
工期の延長というトラブルもよくあります。特に飲食店などでは、工期の遅れが売上の減少に直結するだけではなく、工期が遅れることによって開業が延期になることがお客様からの信頼を損なうことになります。
トラブル・クレームを防ぐためにできることは?
近隣住民へのあいさつまわり
内装工事が始まる前に、近隣住民に対して工事内容、期間、時間、休工日、内装業者、連絡先などを告知しておきましょう。このような告知は内装業者が行うことが一般的ですが、依頼者も一緒に行うことで、近隣住民に対して誠意を伝えることができます。
打ち合わせでの確認
打ち合わせや契約時に、工事内容や見積もりをよく確認しておきましょう。見積もりは「一式」ではなく、一つひとつの工事内容についても細かく記載された見積書を作成してもらいましょう。また、追加工事が発生した際の対応を取り決めておくこともトラブルを回避する上で重要です。工事を進める中で何らかの追加工事が必要となった際に、依頼者に断りなく独断で実行するのではなく、追加工事の内容や金額に関して必ず依頼者の確認を取ってから
工事を行うというような取り決めをしておきましょう。
作業車の駐車スペースを伝えておく
工事期間中は工務店の作業車が毎日出入りします。作業車が路上駐車をしたり他人の専有スペースに駐車したりしないように、事前に駐車スペースを確保し、所定の駐車スペースを伝えておくことも大事です。
一番のポイントは信頼できる業者を選ぶこと
トラブル・クレームを防ぐためには業者選びが重要
内装工事のトラブルを回避するには、信頼できる優良な業者を選ぶことが重要です。内装工事で発生するトラブルのほとんどは内装業者の技術力や対応力に起因しています。内装工事の実績が豊富な工務店であれば、内装工事の際の近隣住人対策のノウハウがあるので、トラブルやクレームを最小限に抑えることができます。
注意すべき業者の見分け方
極端に安い業者
極端に安い工事金額を提示してくる業者には注意が必要です。内装工事には、材料費や人件費など必ず発生する最低限の費用があるので、相場より1〜2割安いならまだしも、相場の半額のような金額であれば劣悪な材料を使っていたり、必要な工程を省いていたりする可能性があります。不自然に安い金額を提示してくる場合は警戒した方がいいでしょう。
実績がない業者
実績が多い業者であれば工事の技術的なノウハウだけではなく、近隣住民に対する対応力もあるものです。トラブルのほとんどは事前対策をしっかりすることで回避できるので、多くの現場を経験している実績豊富な業者であれば近隣住民対策として抑えるべきポイントをわかっていますが、実績のない業者にはそれがないため、トラブルに繋がるリスクが高くなります。
見積書が不透明な業者
見積書の記載が不十分で、工事内容が不透明な業者には注意が必要です。特に金額に対する内訳が「一式」となっている場合は、見積書に含まれていない追加工事があったとして工事終了後に不当に高い金額を請求されることもあるので、一式という記載にはくれぐれも注意しましょう。
信頼できる内装業者の3つのポイントとは?
アフターサービスの充実
内装工事では、完成時に何ら問題が見受けられなくても、実際に使用するようになってから故障や不具合などが発生する場合があります。そのようなトラブルに見舞われた際に、責任を持って迅速な対応をしてくれる業者は信頼できます。アフターサービスを手厚くしているということは、自社の施工に対してある程度の自信を持っているということでもあるので、アフターサービスの充実度によって業者の信頼度をはかることができます。
施工実績の充実
施工実績の多さは、その会社にそれだけ多くの知識と施工ノウハウがあることを示します。実績が豊富ということは、単に工事に対する技術力があるということではなく、工事中に発生する想定外の事態や様々なトラブルに対しても臨機応変に対応できるということなので、信頼に値します。
ベターライフリフォーム協会への加盟
第三者からの評価が高い業者も信頼できます。私たちベターライフリフォーム協会では、第三者の視点からリフォーム事業者を審査・登録する制度として「リフォーム業務品質審査登録制度」を設けており、当協会に入会するには、この制度に適合する公務店・リフォーム会社である必要があります。
つまり、ベターライフリフォーム協会に加盟しているということが、「一定の品質が保証された優良な業者である」ということの表れにもなっているので、ベターライフリフォーム協会会員の工務店であれば、安心して工事を依頼できます。
まとめ 信頼できる業者選びならベターライフリフォーム協会加盟業者を!
万が一内装工事でトラブルやクレームが発生した場合には、法的措置や契約時の補償内容などによってほとんどのケースは依頼者が実害を免れることができます。とはいえ、それが近隣住民からのクレームであった場合には、解決後も近隣住民との関係性には影響が出ることも考えられます。このようなことのないように、業者選びの際にはトラブルやクレーム発生リスクの少ない優良業者を選ぶことが大事です。
優良業者を選ぶ手がかりとして、ベターライフリフォーム協会会員であるかどうかを知る方法もあります。ベターライフリフォーム協会への加盟に際しては、「リフォーム業務品質審査登録制度」に適合していることが条件でもあるので、工務店・リフォーム会社にとってはこの制度に適合していることが一定の品質水準を満たしていることの証明にもなっています。
クレームやトラブルのない内装工事を実現するためにも、ベターライフリフォーム協会会員の優良業者を選びませんか。
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