【事例あり】ペットと快適に暮らすためのリフォーム・リノベーション

ペットと快適に暮らすためには、日々の手入れのしやすさに加え、床を滑りにくい素材にするなど安全面にも注意したいですよね。最近では大切なペットと長く過ごすために住まいをリフォームする方が増えています。

今回は株式会社クラフトホームの代表取締役でもある森田茂様に、ペットのためのリフォームについてインタビューをさせていただきました。

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( 株式会社クラフトホーム https://blr.jp/craft-home/

ペットのためにできる工夫

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よくあるご要望とは?

ーお客様から実際にクラフトホームさんへのリフォーム依頼でよくあるご要望とはどのようなものでしょうか?また、どのような目的でリフォームを希望されるのでしょうか?

以前リサーチをしている会社から伺ったことがあるのですが、ペットとの暮らしでよくあるお悩みというのは、

・共に暮らすにあたって匂いや汚れが気になるということ
・床が滑りやすいということ
・(特に猫による)床や家具の傷や破損が気になるということ

この3点を挙げる方が多いようでした。

実際に弊社では、「床が滑りやすく、走ったら関節を痛めたのでどうにかならないか」という相談を多く受けます。最近のお家はフローリングが多く、きれいに見せるためにワックスをかけて滑りやすくなっています。その際にご提案しているのが、表面に滑り止めのコーティングをかけるというものです。

また、安価なリフォームとしては、タイルカーペットを敷き詰めることです。これは部分交換もできるため、犬が粗相をしたとしても、その部分だけを交換するということもできます。施工の時間もかからずにできるので好評です。

他には、猫が畳をかじったり引っ掻いたりすることがあります。それに対して畳の井草を和紙表という井草より耐久性が3倍ほどあるものに変えるというリフォームも好評です。表面を交換するということになるのですが、畳床自体はそのままで表面だけを変えます。そうすることによって、表面を雑巾掛けできます。井草だと水を含ませすぎると腐ったりしますよね。しかし、和紙は特殊加工をしているので水分に強いです。例えば、畳の上でペットが粗相をしてしまっても水拭きができるのです。

しかし、畳特有の井草の香りはないので、ご年配の方は少し残念そうですね。もちろん最初にご説明をして理解をしていただいた上で交換しております。

ー汚れに関しての相談にはどのようなものがありますか?

汚れに関して多いのはクロスと壁紙についてですね。特に猫が爪で引っ掻いてしまって、クロスの下のボードまで削ってしまうケースが多いです。最近ペットと暮らすご家庭が増えているので、建材メーカーはペットがいるご家庭向けの壁装材を出してきています。

例えば、サンゲツには「スーパー耐久」という壁装材がありまして、表面にクラレで作っているエバールフィルムという樹脂の加工をしているものです。これは車のガソリンタンクなどに使用されていて、匂いなどを遮断してくれる非常に強い素材です。普通の壁紙より費用は上がってしまいますが、そのフィルム加工のおかげで傷がつきにくく匂いもすぐ拭き取れるようになっています。

最近では、賃貸物件でもペット可の物件があります。そのような物件では、入居時と退去時の原状回復を考えて、先ほどのような壁装材を使っているケースが多いですね。

ペットの動きに合わせて導線を考えていくことも大切


ーペットの動きに合わせて動線にも配慮するべきでしょうか

ペットも大きさや種類が違うので、そこを考慮することは重要です。私事ですが、以前猫を20匹以上飼っていたことがありました。今は犬が3匹ですが、犬は横の動きで猫は縦の動きをします。

それを飼い主さんが十分に理解した上で、足元が滑らないようにする、表に飛び出させないようにする、キャットウォークやキャットタワーを設置するなど工夫をします。猫は一人の時間も好きなので、邪魔をされずゆっくりとした時間を保てる空間づくりも必要なのです。

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キャットウォークにしても、ただ一枚の棚板をつけるよりも、段違いの棚をいくつかつけてあげて、好きな場所を作ってあげることが大切ですね。猫の話ですが、猫は爪研ぎが多いです。爪研ぎをする場所を決めている猫も多いので、そういった場所に爪研ぎの板を設置すると建物の痛みを防ぐことができると思います。

また、キャットウォークの位置もストレス解消のために、例えば景色が見える場所であったり、表の光の差し込むの場所においてあげたりするのもいいでしょう。夏の暑さ対策や冬の寒さ対策を考えてあげるとキャットウォークの位置が自然と決まります。

コンセントの位置も重要

ー他に、気をつけるべき点として何がありますか?

小さい犬が電線を噛んでしまって事故につながることもあります。ペットの大きさによりますが、一般の家庭のコンセントの位置は床から25cm程度の高さになっているので、少し高い位置に設置して感電の事故を防ぐようにするのもいいかもしれませんね。

この点に関しても、クラフトホームでは施工対応しています。コンセントをさした家電の先へのコードは表面に巻くチューブのようなものがありますので、それをかぶせたりするのはご自身でできることです。しかし、コンセントをさす場所が低いとどうしても届いてしまうので気をつける必要があります。

庭の工夫

ーお庭があるお家などはどうでしょうか?

残念ながら弊社で施工はしていないのですが、お庭に芝などがあれば非常に犬は喜ぶのでいいことです。庭のお手入れは大変で、余裕があるお家ばかりではないので、芝は敷かずにウッドチップを敷き詰めるという方法もあります。ウッドチップも檜のチップを使ってあげると、ヒノキチオールという成分によってノミやダニの駆除をしてくれます。

ペットも家族も快適に暮らせる空間を

ー飼い主の方にとっても快適なリフォームとして、どのようなものがありますか?

ペットが快適でも、飼い主さんが暮らしにくかったら本末転倒ですよね。
例えば、

・犬をシャンプーするときに、腰が痛くならない洗面台の高さをご提案する
・あらかじめ犬を乾かすスペースを作る
・お庭があるお家は、入り口にペットが足を拭く際に腰かけるスペースを設ける

など、共に幸せに暮らすための配慮は十分必要です。そのために、ペットの種類や大きさに合わせたご提案は必要だと思います。先ほどの動線設計やコンセントの例も、ペットのためだけに注力しすぎて生活しづらくなってしまうことは避けるよう、よく考えてから導入したほうがよいと思います。

猫は外に出さずに家の中で生活させるスタイルもあれば、猫が家の外で自由に暮らすのが幸せだという人もいます。しかし、家の中にいることによって長生きする子もいるもの事実です。家の中で生活させるのであれば、表に出られなくするような工夫が重要ですね。マンションのベランダから落ちてしまったという事故もあるので、なおさらです。その対策としては、防鳥ネットを設置するなどがあります。

一言でペットといっても多くの種類がいます。それに合わせて、また飼い主さんの年齢も考慮した上でどのようにリフォームするのか、お話をするのがいいですね。

事例紹介

ここでは、クラフトホームの事例についてご紹介します。

・トリミングルーム

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「大切な家族であるワンちゃんと快適に過ごすために、ご家庭でトリミングを便利に行いたい」とのご依頼で、ワンちゃん用のトリミングルームをお造りしました。

・洗面室

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トリミングがしやすいように幅1800mmのカウンターで、お施主様の腰になるべく負担のかからないような高さになるよう現場で微調整しました。そして、ワンちゃんの大きさに合わせたサイズのベッセル式の大型洗面器を設置しました。水栓はデッキタイプのシャワー水栓とし、壁面は水はねを考慮したかわいらしいモザイクタイルで仕上げています。

・リビングダイニング・洋室

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ワンちゃんの足腰に負担のかからないように、床には滑り止めのコーティングを施工しています。

大切なペットとの毎日を快適空間で

施主様より換気扇交換のご依頼をいただき、その際リフォームアドバイザーが女性ならではの目線から、お掃除の手間を大幅に軽減するクリナップの洗エールレンジフードをご提案しました。大掃除でレンジフードの油汚れ落としをしなくて済むと施主様には大満足いただき、その後キッチンをはじめトイレ、浴室、リビングのリフォームのご依頼を頂戴しました。

URL / https://blr.jp/reform-ex/article/14399.html

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