【事例あり】木造住宅をリフォーム!注意点や費用についても解説
戸建てに多い木造住宅ですが、長く住んでいればリフォームを考えることもあるでしょう。しかし、築年数や住宅そのものの寿命を考えると、どこまでリフォームとして対応が可能なのでしょうか?
今回は事例や費用とともに、木造住宅でどのようなリフォームが可能なのか見ていきましょう。
木造住宅でもリフォームはできる?
まずは、木造住宅の根本的な部分について見てきましょう。
木造住宅の寿命
木造住宅の寿命のイメージとして、30年前後と答える方が多いようです。しかしながら、実際の木造住宅を見渡すと、築年数が50年、60年を超えている木造住宅に住んでいる方もいます。
※ちなみに国土交通省の調査によれば、木造住宅の平均寿命は約65年だそうです。
また家の状態によっては建て替えざるを得ないケースもあるので注意してください。
(出典:国土交通省ホームページ「https://www.mlit.go.jp/common/001033889.pdf」)
築年数が古いと、「リフォームができないのでは?」と考える方もいるようですが、問題ありません。次から詳しく解説していきます。
木造住宅のリフォーム1. 外観からリフォーム
木造住宅の場合、築年数が古くなってしまうと外観からも古さが滲み出てしまいます。外装リノベーションなどを行い、外壁や屋根の見た目を変えたり、耐震・耐火性能を向上させて災害に備えたりすることは可能です。外装リノベーションを行うことは、ぱっと見の外見による印象を良くする他、建物内部の保護にもつながるのでおすすめです。
木造住宅のリフォーム2. 間取り変更
木造住宅の構造部分を残すことで、間取りを大きく変更することが可能です。リビングやダイニングなどの居住空間を広くする他、シンクをはじめとした水回りの位置を変更することもできます。和室を洋室に変更することなども可能です。現在のライフスタイルに合った間取りに変更するのもいいですね。
※ただし、住宅の状態によっては対応できる範囲に限度があります。
木造住宅のリフォーム3. 流行りの古民家再生リノベーション
近年流行っているのが、この「古民家再生リノベーション」です。良い意味で元々ある木造住宅の「古さ」や「使い込まれた雰囲気」を生かしてリノベーションするスタイルです。もちろん家族で住むこともできますが、最近ではカフェや民泊などの事業でよく取り入れられている手法です。
木造住宅のリフォーム4. バリアフリー
木造住宅のリノベーションでは、玄関アプローチや門扉、フェンスなどのエクステリアも含めバリアフリーへの対応が可能です。室内の段差を無くしたり廊下に手すりを設置したりすることで、高齢者や身体の不自由な人も安心安全に暮らせることができます。車椅子の方のために、玄関などに緩やかなスロープを設置するのも良いですね。
木造住宅をリフォームする際の注意点は?
では、木造住宅をリフォームする場合はどのようなことに注意すべきなのでしょうか?
注意点1. 間取りの変更には限度がある
先ほど、リノベーションの一例として間取りの変更をお話ししましたが、住宅の状態によってはそこまで自由に対応できないケースもあります。
その一例として、壁全体で家を支える構造の場合、新しく窓を設置すると家の強度が下がるので対応できない場合です。同様に「壁を無くしたい」などの場合でも別の方法を薦められることがあります。間取り変更や開口部分の増設を希望する場合、必ず対応してくれる業者と相談して、構造や安全上問題がないか確認して進めるようにしましょう。
注意点2. 補修箇所が多いと高額になる。
この点に関しては築年数などに関係ありませんが、リフォームする箇所が増えると当然、費用は高額になります。中でも耐震補強工事はリフォームの中でも高額なものになります。
他にも、過去のリフォーム履歴や使用する材料などによっても費用が異なるため、一度業者に相談しましょう。
注意点3. 柱や梁に痛みがある場合は危険
土台の痛みでよくあるのがシロアリの被害です。シロアリは住宅の土台となる柱や梁などの木材を食べてしまうので、耐久性が落ちると同時に安全性も徐々に失われていきます。そのように土台が腐食してしまった場合はリフォームを行っても意味がありません。腐食してしまった木材は耐久性がないので、地震などによって崩れてしまう危険性もあります。
木材の腐食はシロアリを寄せ付けるともいわれているため、そのような状況になってしまうとリフォームではなく、場合によっては建て替えの必要性も出てくるでよう。
リフォーム費用の相場は?
では、実際にリフォーム費用の相場はどのくらいかかるのでしょうか?
耐震補強リフォームの費用相場
耐震補強リフォームの費用相場は、30万円〜200万円程度となるでしょう。
細かな内訳としては、
- 耐震診断:20~40万円
- 筋交い・金属の設置:20〜30万円
- 外壁の補強財設置:50万円以上〜
- 耐震パネル設置:50〜80万円
- 屋根の軽量化:80〜130万円
となっております。
あくまで費用は参考ですので、実際とは異なることがあります。
断熱リフォームの費用相場
断熱リフォームの費用相場は、20〜130万円ほどでしょう。断熱リフォームを行うことで、ヒートショックの予防や光熱費の削減にもつながる期待ができます。
細かな内訳は
- 天井の断熱化:5千円〜1万円/㎡
- 床下の断熱化:5千円〜1万円/㎡
- 壁に断熱材を設置:5千円〜4万円/㎡
- 内窓の追加10〜30万円/㎡
- 屋根や外壁の断熱塗料:3〜6千円/㎡
となっております。
こちらも使用する材料や業者によって費用は異なるのでご了承ください。
木造住宅リフォームの事例
ここからは実際の事例を見てきましょう。
愛おしい家。住み継ぎ暮らしを愉しむ。
築43年の木造住宅。建て替えも考えましたが、先代より引き継いだ、愛着のある大切なお家だからこそリフォームすることになりました。使いにくかった生活動線の改善、段差などを無くして安全に、そして家族が心地よく過ごせる空間をテーマに大規模改修がスタート。お部屋は、無垢の床やタイルの壁など素材にこだわり照明との陰影がより素材の魅力を引き出してくれています。
リビングからつながるテラスはできるだけ段差を無くし、まるでリビングの一部のような心地よい空間に。耐震補強、防犯にも備えて、これからの暮らしを安心して愉しんで暮らせる家になり、これからも大切に住み継がれて行くことと思います。
施工業者 シンワクライム株式会社 https://blr.jp/shinwaclimb/
生活動線を意識した、"家事ラク" で居心地の良い住まい。
しばらく空き家になっていたご実家を引き継ぎ、入居前のタイミングで全面改修リフォームを決められたM様。インテリアのポイントは、戸建てならではの「梁見せ天井」です。あえて見せた梁がシンプルなデザインのアクセントとなって、日当たりと青空が見える眺望の良さもあり、伸びやかなLDKが完成しました。
共働きのM様夫妻の家事の負担が減るよう、家事動線やお掃除のしやすさにもこだわったご提案を心がけました。奥様から「洗濯と掃除が楽になった」と喜びの声をいただきました。
施工業者 株式会社キタセツ https://blr.jp/kitasetsu/
減築工事を兼ねた北欧風改修工事
築年数が古く建物は建て替えが出来ない場所の為、新築は諦めて傷んだ場所を直し、2階の廊下と洋室の1部屋を無くして建物を全体的にリフォームをしたいとの依頼でした。施主様に色々とお話をうかがっていると北欧風な感じが好みだということが分かり、建物も1階がRC造で2階がS造と木造の混構造で造られており難しい工事でしたが、建物自体はしっかりとしていたので新築では出せない『あじ』のある雰囲気を生かす工事を目指しました。
施工業者 埼北昭和アルミサッシ販売株式会社 https://blr.jp/saihoku/
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一般社団法人ベターライフリフォーム協会では、皆様がリフォーム工事を安心して依頼できるような取り組みを行っております。
様々な業務の進め方、お客様への対応の内容について、一般財団法人ベターリビングが定める「リフォーム業務品質基準」をもとに客観的に評価することにより、安心して依頼できるリフォーム会社なのか審査を行っております。
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