わたしの好きな青をちょい足し~我が家の彩りキッチン~
内装の劣化が気になり出した為、ご主人様の定年退職を機にリフォームをすることに。最初はフローリングとクロスの貼替程度のつもりだったが、「せっかくリフォームするならキッチンも」と考えるうちにやりたいことが色々出てきた。今の間取りの使いにくさや、解消したいご不満等をお話していく中で、間取りを少し変えた方が生活が快適になるのではないかとご提案。リフォーム済のトイレ、浴室、洗面を除く全面改装をすることになった。色味は建具も含め白をメインカラーにし、キッチンは奥様の好きな青色を取り入れアクセントカラーに。
ダイニングキッチン
閉鎖的で暗く、夏は暑く、冬は寒かったキッチン。キッチンとダイニングの空間をつなげ、対面キッチンに変更。
ダイニング横の和室2部屋も取り込んで広いLDKにし、廊下からの入口も位置を変更した。
キッチンはダイニング側に収納のついたタイプ。日用雑貨や、お薬等の収納に重宝。
ダイニングにはシーリングファン付のライトを取付、エアコンの風を拡散できるため、キッチンの温度も快適に。
また、キッチンの上には間接照明を配置。ライティングレールにお気に入りのペンダントを吊るした。
夜は間接照明とペンダントだけを点灯し、洗濯物を畳んだり、テレビを見たり、リラックスして過ごしているそう。
白いキッチン×青いカップボード
キッチンはシンプルに白をチョイス。キッチンの移設により、配管ルートを変更する必要があった為、既製品のカップボードはやめて造作した。
写真正面の収納も配管スペースの上を生かしたもの。
カップボードの扉の色は奥様が好きな濃いめの青色、天板は青色の大理石調、クロスは淡い青色を基調にした花柄のアクセントクロスを採用。
炊飯器の作業高さを重視していたご主人様。造作にしたことで高さを自由に出来た為、一番使いやすい高さを基準に寸法を決定した。
和室を取り込み広くなったLDK
ダイニングの横にあった二間続きの和室。
お子様がいるうちは、部屋数が沢山あって良かったが、既に独立されて今の間取りでは使いにくくなった。
和室はもう不要とのことで、LDKに取り込み広い空間に。
ダイニング⇔和室の段差も解消されたことで安全に。
廊下からのLDKに入るドアの位置を変更したことで、キッチン前のデッドスペースも解消。
高齢のお母様も同居されてるが、廊下からまっすぐリビングに入れるようになり、引き戸にしたことで動作もシンプルに。
床は愛犬が滑りにくいペット用フローリングを採用した。
壁面収納を充実させてスッキリと
和室の押入れをなくし、タンス3棹を処分。
広いLDKを実現するために課題だった収納。
WICや納戸を作ると部屋としてスペースを取られてしまうため、壁一面に収納を造作した。
一番左はお子様たちが帰省した際に必要なお布団、中央は奥様、ご主人様それぞれのお洋服クローゼット、隣に将来小さなお仏壇を置けるスペースにし、今は上部に可動棚を付けオープン収納に、ベランダ側の一番端は掃除機を置いたり、ハンガーパイプを取付し、洗濯物の簡易置き場やアウターを吊るす場所にした。
お子様たちが年に1,2回帰省する為、天井にロールスクリーンを隠し、簡易間仕切りができるようになっている。
お布団に合わせた収納寸法
和室の押入れをなくしたことにより、行き場をなくしたお布団をどこにしまうかが課題。
布団ケースのサイズと個数をヒアリングし、ぴったり入るよう寸法を計算した。
廊下からリビングへの入口を移動
廊下からリビングへの入口を変更したことで、今までデッドスペースだったキッチン前の通路もLDKに取り込めた。
引き戸はリビングの光が入るようアクリル部分の面積が大きめのデザインを採用し、廊下も明るくなった。
玄関収納も収納量が増えるものに取替した。
BEFORE→AFTER図面
高齢のお母様の玄関横のお部屋は内装を一新。今までウィンドウエアコンしか設置出来なかったが、LDKをリフォームするのを機に先行配管をしてエアコンを設置した。和室二間を取り込み、収納も確保した広々LDKに。リビング横のご夫婦の寝室はクローゼットを撤去し、和室に置いてあった奥様のドレッサー置き場にし内装をやりかえた。収納は壁面にまとめ、大きなソファーがおける広々空間を確保した。リビングのどこから見ても、奥様お気に入りのキッチンの青色が見える。
特に配慮した事項
キッチンの位置を変更したが、床がコンクリート直貼りだった為配管ルートを確保しつつプランを成立させるのが課題でした。高齢のお母様も同居されている為、二重床にして玄関の段差が高くなるのを避けるため、配管スペースを生かした造作カップボードをご提案。最終的に奥様の好きな色を取り入れた、お気に入りのキッチンが出来ました。
また、和室をなくした分の収納の確保が課題でした。お布団の数が沢山あったので、お布団ケースの寸法と数を教えてもらい、まずはお布団の収納スペースを確保して収納全体の奥行等の寸法を決めました。