冷めないお湯が、家族を包む

社員が同居する築29年の実家（3世代6人家族）のリモデル事例です。高齢の母のため、寒く危険な浴室や重い玄関を解消したいと娘である社員が後押し。断熱浴槽や軽量ドアの導入でバリアフリー化を実現しました。「お湯が冷めない」と母も入浴を楽しみ、食洗機等で家事負担も軽減。「社員が大切な家族のために自社を選ぶ」という信頼の証となる、温かな暮らしを実現した改修です。

こだわりポイント: BeforeもしくはAfter図面あり／こだわりキッチン／こだわりトイレ／こだわりバス空間（洗面含む）／インテリア／エクステリア／補助金等のリフォーム制度利用

リフォーム部分: キッチン／バス／洗面室／トイレ／その他

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大がかりな工事なし。使い慣れた動線はそのままで、性能だけを最新へ

大がかりな間取り変更は行っていません。既存の壁や配管を最大限に活かすことで、工事期間を短縮し、コストも抑えることができました。
間取りを大きく変えなかったことは、高齢のお母様にとってもメリットがありました。長年体に染みついた「生活動線」が変わらないため、リフォーム後も戸惑うことなく、すぐに新しい設備を使いこなすことができます。「形」はそのままに、「中身（断熱・バリアフリー・収納）」を最新にアップデートした、住み手に優しいリモデルです。

旧間取り

使い勝手の良い配置はそのまま残し、暮らしの快適性を劇的に向上させました。

寒さと掃除の悩みを解決。心も体も温まるバスルーム

長年使ってきた浴室は、冬場の厳しい寒さと、日々の掃除のしにくさが大きなお悩みでした。
寒さ対策として、断熱性能の高いTOTOのシステムバスを採用しました。足元には「ほっカラリ床」を取り入れ、入った瞬間のヒヤッとする冷たさを解消。畳のように柔らかい踏み心地で、膝をついても痛くありません。
以前はすぐにお湯が冷めてしまっていましたが、リモデル後は保温効果が高く、家族が続けて入らなくても温かさが長続きします。また、床ワイパー洗浄などの機能により、赤カビの心配や掃除の手間も軽減されました。高齢のご家族も安心して入浴できる、優しく温かい空間に生まれ変わりました。

大きな窓があり明るい浴室ですが、冬場は冷気が入り込み、寒さが課題となっていました。

TOTO「シンラ」へ一新。断熱浴槽とほっカラリ床で温かさを確保しました。

調理スペース不足を解消。食洗機で家事もラクになるキッチン

以前のキッチンはシンクが非常に大きく、その分「まな板を置く調理スペース」が狭いことがストレスでした。また、ご家族が多いため洗い物の量も多く、家事負担が重くのしかかっていました。
TOTOのシステムキッチン「ミッテ」へ交換しました。シンクの幅を標準的なサイズに見直し、その分を作業スペースとして確保。さらに、初めて食器洗い乾燥機を導入し、毎日の「洗う手間」を大幅に削減しました。
作業台が広くなり、下ごしらえや盛り付けがスムーズに。「食洗機のおかげで片付けが本当に楽になった」と、暮らしのゆとりを実感されています。

シンクが必要以上に広く、まな板を置くスペースがほとんどない状態でした。

調理スペースをしっかり確保し、作業効率が向上。食洗機の導入で家事時間を短縮し、引き出し収納ですっきり片付くキッチンになりました。

収納不足と「寒さ」を解消。木目調で温かみのある洗面所へ

以前は収納スペースが足りず、外付けのラックやカゴを置いて対応していましたが、どうしても生活感が出てしまい、手狭になっていました。また、隙間風による「冬の寒さ」も切実な課題でした。
TOTOの「サクア」を採用し、サイドにトールキャビネットを新設して収納力を大幅にアップさせました。タオルやストック類もすべて扉の中に隠して収納可能です。
溢れていたモノが収まり、空間全体がスッキリしました。木目調の扉カラーを選ぶことで、機能性だけでなく、視覚的にも温かみのある明るい空間に生まれ変わりました。

収納に入りきらない洗面用具やタオルが外に出ており、雑然とした印象でした。

トールキャビネットの設置で収納力が劇的に向上。木目調のデザインで統一し、清潔感と温かさを両立しました。

動線の「無駄」を解消。掃除も手洗いもスムーズなトイレ

設備が古くなり、汚れが落ちにくくなっていたのが一番の悩みでした。また、以前はタンクの上に手洗いがありましたが使いづらく、結局トイレを出て洗面所まで手を洗いに行くという「無駄な移動」が習慣になっていました。
TOTOの「ピュアレストQR」へ交換しました。タンクの手洗いをなくして見た目をスッキリさせ、トイレの中で無理なく快適に手が洗えるレイアウトに変更しました。

以前のトイレ。タンク上の手洗いは位置が高く、使い勝手に少し難がありました。

タンク周りがフラットになり、空間がスッキリ。クロスや床も明るい色に一新し、清潔感あふれる空間になりました。

新しく設置したトイレのかわいい手洗い器

「トイレのたびに洗面所へ行く」という手間がなくなり、動線がスムーズになりました。便器もフチが少なく掃除がしやすい形状のため、サッと拭くだけでキレイが長続きします。

新設置した手洗い器

「重くて暑い」玄関を1日で解消。風が通り抜ける爽やかな空間

既存のドアは経年劣化でサビつき、非常に重くなっていました。高齢のお母様が「力を入れないと開けられない」ことが大きな負担でした。また、西日が当たってドア自体が熱くなることや、下駄箱の容量不足で靴が入りきらないことも悩みでした。
YKK APの「ドアリモ」断熱仕様へ交換しました。壁を壊さずにドア枠だけを取り替える工法のため、短期間で施工が完了。断熱性能を高めつつ、網戸（通風機構）付きのデザインを選ぶことで、虫の侵入を防ぎながら風を通せるようにしました。
ドアの開閉が驚くほど軽くなり、ご家族全員が楽に出入りできるようになりました。下駄箱も拡張して収納力を増やしたことで、玄関たたきに靴が散乱することなく、いつもスッキリとした状態を保てるようになりました。

以前の玄関ドア。重厚なデザインですが、サビによる開閉の重さと、西日による熱のこもりが課題でした。

木目調の明るいデザインへ一新。断熱性が高く、ドアを閉めたままでも風を採り入れられる機能的な玄関に生まれ変わりました。

6人家族の靴もストックも。あふれるモノを飲み込む大容量収納

以前の下駄箱は容量が足りず、靴が入りきらない状態でした。また、色が濃いため玄関全体が少し暗い印象になっていました。
壁面を最大限に活かせる大容量の玄関収納へ交換しました。窓の位置はそのままに、天井近くまで使える収納棚を配置することで、収納量を大幅に拡張しました。色は明るい木目調（クリアオーク）を選び、圧迫感を軽減しています。
靴だけでなく、キッチンや倉庫にあふれていたストック類までまとめて収納できるようになりました。「家の顔」である玄関が片付いたことで、いつ来客があっても安心できる自慢の空間になりました。

以前の玄関収納。重厚な色味でしたが、6人家族の靴をすべて収めるには容量不足でした。

窓の明かりを活かしたまま、収納量を最大化。明るいカラーで空間が広く感じられ、散らかりがちな玄関がスッキリ整いました。

お客様のニーズ（リフォームへの要望）

・玄関の使い勝手改善: 重くて開閉しづらい玄関ドアを、高齢の母でも楽に開けられる軽いドアにし、西日の暑さ対策もしたい。

・収納力の強化: 容量不足の下駄箱や収納の少ないキッチンを改善し、物が溢れないすっきりとした空間にしたい。

・寒さの解消: 隙間風が入る洗面所や、タイル張りで冷え込む浴室の断熱性を高め、冬でも快適に過ごしたい。

・バリアフリー化: 母が倒れたことをきっかけに、浴室の手すり設置や段差解消など、将来も安心して暮らせる安全な住まいにしたい。

・水回りの一新: 老朽化した水回り設備（浴室、トイレ、キッチン）をまとめて新しくし、掃除のしやすさと機能性を向上させたい。

お客様ニーズへの自社の対応

・浴室の断熱・安全化: TOTO「シンラ」を採用し、断熱浴槽と「ほっカラリ床」で寒さを解消すると同時に、手すりを適切な位置に設置して高齢のお母様が安心して入浴できる環境を整えました。

・玄関の機能向上と収納拡張: YKK AP「ドアリモ」断熱仕様への交換でドアの軽量化と断熱性を実現し、さらに下駄箱を拡張して溢れていた靴や物を整理できるようにしました。

・キッチンの作業性改善: TOTO「ミッテ」を導入してシンクを標準サイズに戻すことで調理スペースを確保し、食洗機を新設して家事負担を大幅に軽減しました。

・トイレの動線改良: TOTO「ピュアレストQR」に加え、独立した手洗い器を新設することで、「トイレのたびに洗面所へ行く」という不便な動線を解消し、利便性を向上させました。

・洗面所の収納と環境改善: TOTO「サクア」とサイドキャビネットの導入で収納不足を解決し、断熱性も改善することで、寒さの厳しい洗面所を明るく快適な空間へ変えました。

リフォーム工事後のお客様の評価

入浴が億劫だった母が、温かく安全な浴室になり積極的に入浴を楽しめるようになりました。食洗機やシンクの改良で家事負担も大幅に軽減。トイレの手洗い動線も解消され、娘さんも満足されています。玄関は網戸で風通しが良く、収納力アップで家全体が片付きました。「冷めないお湯」と「使い勝手の良さ」で、家族全員が快適な暮らしを実感されています。